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女殺油地獄

女殺油地獄
女殺油地獄

格調高い作品のなかに松田優作のブラックレインを思わせる演技
タイトルだけ見るとキワモノ映画のようですが、原作は元禄時代に「曽根崎心中」を書いた、あの近松門左衛門です。
まず台詞がよいです。大阪弁ですが、われわれのしゃべっている言葉と使っている単語のレベルで違います。独特のリズムがあり劇作さを感じさせます。女優の小川知子が非常によい演技をしています。
そして、松田優作。彼を見るためだけにこの作品を見ても決して損はしないでしょう。何をしでかすかわからない、直情で生きている危ない男。ぬらっと背が高く、下あごを突き出して悪態をつくくせに、なぜかひとなつっこい優しい顔。まるでリドリースコットはこの作品をみてブラックレインを作ったのでは、と思わせます。
そして最後の殺しのシーン。油まみれになりながらのたうちまわる姿のバックグラウンドに聞こえるポタポタと聞こえる油の音が、怖いのですが、同時に美しいです。

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